page156: 不安定な風の時代こそ、風のように身軽に動く

去年の絶望的な酷暑を思い出せば、今年の夏はまだまだマイルドだなと思える。
私の住む地域は今日は日中でも30度を超えず、とても過ごしやすい一日だった。

子供の頃は田舎で育ったせいもあるのだろうが、30度を超えることはほとんどなかった。当時は日射病という病名はあったが、熱中症という病名は耳にしなかった。
どんなに暑くても、庶民は扇風機と団扇で暑さを凌いでいた思い出がある。

今の時代、扇風機だけでは家の中で熱中症となってしまい、高齢者など基礎体力が落ちていれば、最悪は死に至る。子供の頃は日本は四季があって豊かな気候だと習ったが、今ではそんな呑気なことを言っている場合ではない。夏は夏で酷暑だが、冬は冬で容赦無く寒波が襲ってくる。春と秋が随分と感じられなくなってしまい、四季どころか二季になろうとしている。

暑い、寒いだけでなく、地震、台風、豪雨などの強烈な自然災害も容赦無くこの列島を襲ってくる。明日は我が身といつも思わなければならない。地震、台風については、大昔から日本は世界有数の多発地帯だけど、豪雨については、昔より威力が大きくなり、頻発しているような気がするのは気のせいだろうか。線状降水帯という用語を知ったのも割と最近だ。

母国ながら、こんなに過酷で危険な地にずっと定住するのはどうなのだろうか、とも思う。

しかし、か弱い人間である以上、安全な地のような理想郷などはどこにもない。安全な地を探すより、いつでも移動できるように身軽になるしかない。

少し前に「ノマド」という記事や「自立分散」という記事を書いたが、こうした生き方は、不安定な「風」の時代を生きる一つの解になるのではないかと直感している。まだまだ抽象的な観念なので、少しずつ挑戦(と失敗と反省を)しながら、具体化していきたい。

created: 2026-08-30 19:32:45
updated: 2026-08-30 19:40:46