page178: マウンティングゲームからのドロップアウト
上昇志向と下降志向のどちらかと聞かれれば、答えに窮するところがある。
上は上でキリがないし、下も下でキリがない。
ただ、もう社会のメインストリームからは完全にドロップアウトした身だから、どうしても下降志向の方になるのだろうか。
起業してバリバリなどは全く肌に合わないから、残された自由時間を満喫したい。有限な人生をマウンティングゲームで悦に入るようなことはしたくもない。承認欲や物欲などもあまりないから、有名になりたいとか、大金を稼ぎたいというモチベーション自体がほとんどない。
ニートは若者だから、隠居に近いのかな?いや、後述するが、ドロップアウトという言葉の方が好きだ。
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会社員という身分を捨ててから、もう数年が経つけど、後悔は何もない。
会社員時代は慣れというより、ほとんど麻痺のような感覚で体が動いていたようなものだ。会社を辞めたら人生が即詰むという状態は、人質以外のなにものでもない。
根性がないと責められればその通りだと肯定し、勇気があると褒められれば無謀だと自嘲する。
子供がいるのに安定した会社を辞めるなんて無責任だと責められるかもしれないが、標準の教育は一応受けさせているつもりだ。教育をあまり重視しないのは、どんなにお勉強を頑張っても、この社会には国家が欲しがる「労働力再生産」の罠が仕掛けられていることは見抜いたつもりだからだ。
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僕が本当に望んだのは、脱サラというより、マウンティングゲームからのドロップアウトだったのかもしれない。
アンダーグラウンドや裏通りでも自分の場所を持ち、たとえ無名でも、妥協せずに自分を貫いている人が昔から好きだ。
自分の個性を捨てて、他人の顔色を伺いながら生きるなんて真っ平ごめんだ。
10代で影響(洗脳)された本は今でも心の中で生きている。
ドロップアウトのえらいひと / 森永博志
これが唯一の上昇志向(?)かもしれない。